「ICTに学びを救われる子はあなたのそばにいる」
漢字が読めない、書けないお子さんがいる。
まずは、手書きではなく、キーボードによる入力を覚えていくことが良いのではないか。
さて、そんなお子さんに役に立つ、デジタル教科書がある。
デジタル教科書には音声読み上げ機能がついているし、テキスト入力、ペンの手書き入力もできる。
東京学芸大学附属小金井小学校の活用事例を見てみよう。
例1:
特に読みの困難が強くそのせいで漢字の定着も悪かった小4のAさん。
読み書きの苦手意識がとても強く、無気力で授業中寝てばかりという状態から支援がスタートした。
Aさんの場合、読み上げを活用すれば内容が理解ができることがわかり、書く手段もキーボード入力や音声入力を活用して学習に取り組めるようになった。
例2:
小6のCさん。漢字の読み書きに課題のあったCさん、読みは音と漢字の関連をつなぐこと、書きは書き順を動画やなぞり書きで確認することをアプリを使って練習し、手がかりをつかんでいった。(アプリは、「筆順」がある)
低学年の漢字も定着していなかったが、自尊心を考え6年生の漢字からスタートして戻っていった。
取り組み後、次第にCさんの「書きたい」という気持ちや自信が強まり好循環に転じる。
特性上、過度に丁寧に書くことを求めることは難しかったが、手書きで解決できる場面も増えた。
もともとキーボードでの入力が得意で、場に応じて自ら入力方法を選んで解決することもできたため、ノートをパソコンでとることで情報を集約し、参照する手立ても持てるようになる。
自分の学び方への納得感と誇りは、通常級の学習に参加する際にタブレットを持ち込み活用する姿につながっていった。
・・・という事例からも、キーボードの入力を覚えておくことは最初の必須であろう。
加えて、音声入力は覚える必要もなく活用できる。